この記事では、海外FX「IFCMarkets」の口コミを調査し、判明したメリット・デメリットについて解説していきます。
「IFCMarkets」は2006年からサービスを開始し、老舗のFXブローカーです。
しかし、日本国内だけでなく海外でも口コミの数は極めて少なく、悪評が目立ちます。
特にサポート対応が悪いことは国内外の口コミで必ず挙がっており、日本語サポート完備のFX業者ではあるものの、利用はオススメできません。
- 老舗ブローカーなので安心安全
- 金利がつくのが魅力的
- ビギナー口座、マイクロ口座なら最低100円から取引を開始できる。
- サポート対応が悪い
- レバレッジが最大400倍と海外FXの中では低い
- スプレッドが広い
目次
海外FX「IFCMarkets」とは?
海外FX「IFCMarkets」は、イギリスの世界的金融グループ「IFCMグループ」が運営しています。
2006年からサービスを開始し、今年(2022年)で16年目を迎える老舗ブローカーです。
日本を含め、80カ国でサービス提供を行っています。
IFCMグループ全体で3つのライセンスを取得
海外FXを利用するうえで、安全性・信頼性を確かめるために重要になるのが金融ライセンスです。
「IFCMarkets」を運営するIFCMグループは3つの金融ライセンスを取得しています。
- 英国領ヴァージン諸島金融サービス委員会:BVIFSC
- キプロス証券取引委員会:CySEC
- ラブアン(マレーシア)金融サービス庁:LFSA
「IFCMarkets」を運営する「IFCMarkets.CORP」は英国領ヴァージン諸島金融サービス(BVIFSC)を取得しています。
しかし、英国領ヴァージン諸島金融サービスのライセンスは、世界的に信頼度が低いライセンスです。
安全性・信頼性が高いFX業者を選択したい場合は、世界的に有名な金融ライセンスを取得している業者を選びましょう。
- 英国金融行為規制機構:FCA
- キプロス証券取引委員会:CySEC
※ただし、キプロス証券取引委員会は日本金融庁の警告により、日本人向けにサービス提供を行う海外FX業者へのライセンスの発行を行っていません。
口コミから判明したIFCMarketsのメリット
ビギナー口座・マイクロ口座なら100円からFX取引が可能
ビギナー口座・マイクロ口座の最低入金額が100円からとなっています。
少額から取引できるので、海外FXならではのハイレバレッジ取引を存分に楽しみたい方にオススメです。
もちろんリスクも伴うため、把握したうえで取引を開始しましょう。
IFCMarketsの口座タイプは全部で6種類
「IFCMarkets」では6種類の口座タイプを用意しています。
口座タイプ | スプレッド | 最大レバレッジ | 最低取引数量 | 最大取引数量 | 最低入金額 |
スタンダード口座:MT4 | 固定 | 200倍 | 10,000通貨 | 無制限 | 100,000円 |
スタンダード口座:MT5 | 変動 | 200倍 | 10,000通貨 | 無制限 | 100,000円 |
スタンダード口座:NetTradeX | 固定または変動 | 200倍 | 10,000通貨 | 無制限 | 100,000円 |
マイクロ口座:MT4 | 固定 | 400倍 | 1,000通貨 | 100,000通貨 | 100円 |
マイクロ口座:MT5 | 変動 | 400倍 | 1,000通貨 | 100,000通貨 | 100円 |
ビギナー口座:NetTradeX | 固定 | 400倍 | 100通貨 | 100,000通貨 | 100円 |
プラットフォームの種類、スプレッドが変動制もしくは固定制かで口座タイプが細かく分類されています。
「IFCMarkets」で提供しているプラットフォームは以下の通りです。
- NetTradeX(IFCMarketsが独自開発したツール)
- MetaTrader4/5
MetaTrader4は豊富なチャート・分析ツールが使用でき、自動売買(EA)の使用も可能できる、人気のプラットフォームです。
「IFCMarkets」ではMT4でEA使用可能なほか、NetTradeXで使用できるEAの提供を行っています。
ただしVPS(仮想専用サーバー)のレンタルは行っていないため、個別で借りる必要があります。
EAを使用したFX取引を行いたい方は、VPSのレンタルを行う業者を選んだほうが良いかもしれません。
自動売買EAを使用する際、取引がストップしないように24時間PCを稼働する必要が出てきます。
そのため、
- 火災のリスク
- PC故障のリスク
- ハイスペックなPCを所持する必要アリ
- 電気代が高額になるリスク
…を伴っています。
VPS(仮想専用サーバー)を使用することにより、PCの電源を切っても取引が行われるようになり、上記のリスクを避けることができます。
トレーダーの注文量に応じて取引方式が変化=高い約定力を実現
「IFCMarkets」は「約定率:98.0%」「約定スピード:0.399 秒」と高い約定力を誇っています。
その秘密はトレーダーの取引数量に応じて、取引方式を分けるハイブリットな注文処理システムにあるようです。
- 100万通貨以下の注文取引:NDD/STP方式を採用。IFCMarkets側が一度注文を決算し、ポジションを加算してカバー先の金融機関へ流す。
- 100万~1,000万通貨の注文取引:NDD/STP方式を採用。IFCMarkets側が一度注文を決算し、そのままのポジションでカバー先の金融機関へ流す。
- 1,000万通貨以上の注文取引:NDD/STP方式を採用。IFCMarkets側は決算せず、そのままインターバンク市場へ流す。
追証がなく、ゼロカットシステムを採用
「IFCMarkets」では、他の海外FX業者と同じく追証を設けていません。
ゼロカットシステムを採用しているので、借金を背負うリスクは極めて低くなっています。
万が一、証拠金がマイナスになった場合、顧客の損失を補い口座残高をマイナスからゼロに戻すシステムです。
簡単にいえばFX業者が顧客の借金を肩代わりしてくれるシステムです。
国内FXは日本の金融庁により「顧客の借金を補う行為は禁止」されているため、ゼロカットシステムを設けていません。
魅力的なシステムですが、2015年に起きたスイスフランショックでは顧客の損失を補いきれずFX業者が破綻しました。
もしもの場合に備え、FX取引をする際は計画的なトレードを心がけましょう。
分別管理かつ、補償保険に加入している
「IFCMarkets」は顧客の資金を分別管理しています。
分別管理とは、万が一FX業者が破産した場合に備え、会社の資金と顧客から預かった資金を別々に管理し、顧客へ資金を返せるように備えておくシステムです。
また「IFCMarkets」は世界トップクラスの保険会社「American International Group(AIG)」の補償保険に加入しています。
しかし、この保険はあくまで「IFCMarkets」を保証する保険で、顧客用の保険ではありません。
取り扱い商品が650種類以上と豊富
「IFCMarkets」ではFX通貨ペア・仮想通貨・貴金属・CFDなど、650種類以上の金融商品を取り揃えています。
詳しい取り扱い商品については、IFCMarkets公式サイトをご覧ください。
2022年6月には、新たに9つの仮想通貨の取り扱い開始を発表。
大手グループ会社が運営しているだけあり、今後も金融商品が増えると期待できそうです。
残金に対して最大7%の利息が付く
「IFCMarkets」では、他の海外FX業者に比べ目立ったボーナスキャンペーンは行っていません。
しかし、1日の取引数量に応じて最大で7%の金利がつくキャンペーンを実施しています。
最大の利息を得るには「毎月70ロット(700万通貨)以上」の取引が必要です。
100万通貨以下の取引には金利がつかないので、注意してください。
ですが、これだけのロットを毎月取引する人には「利息で7%もらえる」というのは嬉しいことだと思います。
1日の取引数量 | 金利 |
100万通貨以下 | 0% |
100万~300万通貨 | 1% |
300万~500万通貨 | 2% |
500万~700万通貨 | 4% |
700万通貨以上 | 7% |
ロット(Lot)とは、FXの1回の取引における通貨量(取引単位)をいいます。
具体的な取引で言うと、0.1ロット(1万通貨)でトレードすると、1銭の値動きで約100円の損益が出ます。
1.0ロット(10万通貨)で取引すると、1銭の値動きで約1000円の損益が出ることになります。
口コミから判明したIFCMarketsのデメリット
日本語サポートが良くない
「IFCMarkets」では日本語サポートに対応しており、公式サイトも多少「翻訳ツールを使用した」感がありますが、日本語で表記されています。
しかし、口コミを調査したところ、国内外で「サポート対応が悪い」と良くない評判で溢れていました。
IFCMarketsの問い合わせ方法
「IFCMarkets」では以下3種類のサポートに対応しています。
- ライブチャット
- メール
- 電話
対応時間は日本時間で、月曜日から金曜日まで・13時から21時30分の間となっています。
電話は繋がりにくいらしいので、注意してください。
スプレッドが広い
スプレッドとは取引手数料のことです。
「IFCMarkets」では口座タイプの説明でお伝えした通り、固定制・変動制を採用しています。
固定制の場合、ドル/円(USDJPY)の最小スプレッドは「1.8pips」です。
大手海外FXの「XM」だと1.6pips、「ゲムフォレックス」は1.7pips、「AXIORY」では1.4pips、「TitanFX」では1.33pipsとなっています。
スプレッドの狭さを重視したい方は、IFCMarketsの利用はお勧めできません。
最大レバレッジが400倍と海外業者の中では低め
「IFCMarkets」のレバレッジは最大400倍となっています。
海外FX業者の平均レバレッジは500倍なので、やや劣っています。
より高いレバレッジで取引がしたいという方は、別の海外FX業者を選ぶことをオススメします。
マイナー業者ではありますが、FXジャイアンツではレバレッジ制限がなく最大1000倍かけることが可能です。詳しくはFXジャイアンツの口コミ評判を調査!をご覧ください。
大手業者だとXMはレバレッジ888倍、ゲムフォレックスはレバレッジ5,000倍を提供しています。
気になる方は、それぞれ口コミ評判をまとめていますので、下記の記事を参考にしてください。
IFCMarketsの入出金方法
IFCMarketsには「7種類」の入出金手段があります。
- 銀行送金(国際)
- 銀行送金(国内)
- VISA
- MasterCard
- JCB
- bitwallet
- 仮想通貨
銀行送金の場合、口座の反映まで2~3営業日と時間がかかりますが、bitwalletの場合、数分で反映されます。
また銀行送金は手数料が高いのに対し、bitwalletなら入金手数料は無料・出金手数料は100円と非常に安いのでオススメです。
IFCMarketsの口コミまとめ
- 老舗ブローカーなので信頼性と安全性は高いほうだが、所得ライセンスの信用度は低め。
- 取り扱い商品が多い。
- スプレッドが広い。
- レバレッジが最大400倍と、海外FX業者の中では低い。
- 日本語サポート完備だが、対応が悪い。
- ボーナスはないが、最大で7%の金利がつくキャンペーンがある。
国内外ともに口コミが少ない原因は、「サポート対応が極めて悪く顧客が離れている」ことが一因していそうです。
FX取引に慣れておらず、質問を多くしたい初心者は、「IFCMarkets」の利用は避けるべきでしょう。
当サイトでは他の海外FX業者の口コミも調査しています。是非、そちらも参考にしてください。